実家が空き家になりそう、またはすでに誰も住んでいない場合でも、すぐに売却・解体を決める必要はありません。まずは家の傷みや近隣への影響を防ぎ、家族が判断するための情報をそろえることから始めます。
結論:最初の目的は「放置しない状態」を作ること
空き家では、雨漏り・破損・害虫・不法侵入・庭木の越境などが起こり得ます。国土交通省も、当面活用や除却をしない場合には、換気や庭木の手入れなど適切な管理が必要だと案内しています。
最初の7日間で確認すること
- 鍵と連絡先:鍵の所在、近隣の緊急連絡先、電気・水道・保険の契約先を一枚にまとめる
- 家の外回り:屋根・外壁・窓・雨どい・庭木・郵便受けに異常がないか、写真を残す
- 室内:雨漏り、水漏れ、カビ、異臭、害虫、ブレーカーや火気の状態を確認する
- 書類:固定資産税の納税通知書、保険証券、登記関係の書類、修繕記録を保管する
異常を見つけた場合は、写真・日付・場所を残し、修繕の緊急性を専門業者や自治体の相談窓口に確認します。
月1回を目安に行う管理
- 換気し、湿気・カビ・漏水の有無を確認する
- 郵便物や投函物を回収する
- 窓・戸締まり・外壁・屋根まわりを目視する
- 庭木・雑草が道路や隣地へ出ていないかを見る
- 電気・水道・保険などの請求に変化がないか確認する
遠方で定期訪問が難しい場合は、親族との分担や空き家管理サービスを検討します。契約前には訪問頻度、写真報告、緊急時の対応、追加費用を確認しましょう。
費用で先に把握するもの
固定資産税、火災保険、光熱費、修繕費、庭木の手入れ費用を一覧にします。保険は空室時の補償条件が変わることがあるため、解約や変更の前に契約先へ確認します。
管理不全空家・特定空家として指導を受け、勧告に従わない場合には、住宅用地に関する固定資産税の軽減措置が受けられなくなる可能性があります。税額や個別の扱いは自治体へ確認してください。
「売る・貸す・解体」は情報がそろってから
将来の選択肢を急いで一つに絞る必要はありません。家の状態、名義、相続関係、家財の量、地域の需要を確認してから、売却・賃貸・管理継続・解体を検討します。相続や登記が関わる場合は、自治体、法務・税務の専門家などへ相談しましょう。
実家の物を整理するとき
家財を片付ける前に、重要書類・写真・デジタル機器・判断を保留する物を分けます。実家の片付けは何から始める?、捨てる前に確認したい物を参照してください。
今日できる3つの行動
- 鍵・契約先・納税通知書の保管場所を確認する
- 家の外側を撮影して、現在の状態を残す
- 次に見回る日を家族の予定に入れる
情報源・確認日
国土交通省:空き家対策特設サイト、空家法とは(確認日:2026年8月22日)

